自分が2年半位ソーシャルレンディングで運用しました。長期資産形成に不利だと実感し、新規投資しない方針になっています。その理由などを整理して、ソーシャルレンディングに検討している人にご参考いただければと思います。
運用経緯
開始理由
2018年頃、株式が上昇トレンド中、しかもリーマンショックから10年も経っていたので、いつ暴落しでもおかしくない状況で、株式投資を積極的ではないです。暴落するまで何か別の運用方法を探した。
値動きがなく、利回りがそこそこで資産運用できることからソーシャルレンディングを開始しました。
運用状況
リスクを避けて(利回りが高い)、比較的安全なものを事業者及びファンド分散して投資した。
・1ファンドが分配停止、担保不動産の売却活動中
・投資総額MAX350万円、年間分配金10万程度、実質トータル利回り3%位
・現在拘束金(運用中+デフォルト中)220万位
長期資産形成に不利の理由
株式に比べて、又々若くて、法律などいろいろ不完全な状態で、事業するなら儲かるかもしれないが、投資家にとっては不利です。
理由1:手数料が高い
ソーシャルレンディングの仕組み上、事業者を介して投資するので、事業者から手数料を取られます。ビジネス上それはいいけど、株式に比べてかなり高いです。自分が投資した事業者の手数料を下記になります。
・maneo:4% 一番目に投資したファンドで、事前に確認漏れで、後で分かってビビりました。無事に償還されてよかったです。
・SBIソーシャルレンディング:1.5%~2%
・Ownersbook:2% 出金する時、出金手数料もあります。
株式の場合、日本から米国株を購入した場合基本0.45%の手数料で、優秀なETFで運用手数料0.07%程度で、かなり低いです。それは長い歴史から改善し続けてから現在の低い手数料で経営できます。ソーシャルレンディングが又々若いです。
理由2:事前償還
特にSBIソーシャルレンディングでは事前償還が頻繁に発生します。1年の運用予定なのに、2ヶ月から大部分の元本を償還されることもあります。当然運用の成績にも影響に出ます。事業者に差があると思います。Ownersbookの場合、自分が6ファンド位運用していて、1ファンド位事前償還されましたので比較的少ない方です。
理由3:リスクとリターンが合わない
リスクとして事業者リスクと貸出先のリスク。
ソーシャルレンディング事業者が又々若くて実績が少なく、個人投資家に分散しても数個など不十分です。
貸出先リスクが多きいです。考えてみて、どうな企業が高い金利のソーシャルレンディングを利用しているか。銀行から融資ができなくあるいは足りなく、それでも資金が必要で高い金利で借りるしかないような企業です。
もちろん財務健全な企業なら手を出さないと思います。そして企業にとって負債ので、早めに返す心理があります。後重要なのは投資家が判断材料が少なくて基本的に事業者に任せる状態です。
リターンに対して、限定的に、事前に決まった利回りで基本超えることがないです。
理由4:期間ロスがあり
投資資金を振込して、投資開始まで半月位かかります。そして投資終了からお金を戻るまでまだ半月かかります。当然成績に影響します。
理由5:投資資金を拘束
ソーシャルレンディングでは流動性がなく、投資した資金が償還されるまで戻ってこないです。
もしデフォルトなど発生して、担保不動産など売却することになったら、更に時間かかります。自分が1ファンドが売却活動から1年位かかってまだ進展がない状態です。
理由6:税制上不利
ソーシャルレンディングの収入が総合課税の雑取得に分類されます。つまり最大45%取得税になります。配当金なら税制優遇があり、事業取得なら青色申告もできますが、ソーシャルレンディングが税制優遇がなく長期運用に不利です。
向いている人
上記の理由を理解した上で、そして株式など値動きを眠れないほど気になる人なら、ソーシャルレンディング投資してもありと思います。自分運用している事業者の中SBIとOwnersbookがまだいい方です。
まとめ
自分が数年ソーシャルレンディング運用して、実感したものを記事にしました。お役立ちできたらいいと思います。現在株が暴落中でチャンスと思って、株式に集中しています。
何事でも経験で、この数年無駄ではなくこうやって記事にでき、読者に伝えることができてよかったと思います。
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